水はどれも同じだと思っていませんか?
毎日の生活に欠かせない水。
朝起きて最初に飲む一杯、食事中の水、お風呂上がりの水など、
私たちは一日に何度も水を口にしています。
スーパーやコンビニに行くと、天然水やミネラルウォーターなど、
さまざまな種類の水が並んでいます。
何となく価格やメーカーで選んでしまいがちですが、実際に飲み比べてみると、
意外なほど味や口当たりに違いがあるものです。
その違いを生み出しているものの一つが、水の「硬度」や「ミネラル成分」です。

1.水の硬度とは? 軟水と硬水の違い
水の味を左右する代表的な指標が「硬度」です。
硬度とは、水に含まれるカルシウムとマグネシウムの量をもとに算出した数値の
ことです。
一般的に、硬度が低い水を軟水、高い水を硬水と呼びます。
WHOの分類例では、次のように区分されています。
| 分類 | 硬度(mg/L) |
|---|---|
| 軟水 | 60未満 |
| 中程度の硬水 | 60~120未満 |
| 硬水 | 120~180未満 |
| 非常な硬水 | 180以上 |
日本の水道水や国産の天然水には、比較的軟水が多いといわれています。
一方、ヨーロッパ産のミネラルウォーターには硬度の高いものも多く、
普段飲み慣れている日本の水とは違った味わいを楽しめます。
※軟水・硬水の区分には複数の基準があり、国内では硬度100mg/L程度を境に
説明されることもあります。
2.軟水と硬水では口当たりが違う
水を飲んだときに感じる、まろやかさや飲みごたえ。
これも水を選ぶ際の大切なポイントです。
軟水|やわらかく、すっきりした口当たり
軟水はカルシウムやマグネシウムの含有量が比較的少なく、一般的にクセが少ないと
感じられる水です。
口当たりがやわらかく、普段の飲料水としても親しみやすいのが特徴です。
また、お米を炊いたり、日本茶の繊細な風味を楽しんだりする際にも適しています。
硬水|ミネラルを感じる飲みごたえ
硬水はミネラル成分が比較的多く含まれているため、独特の風味や重みを
感じることがあります。
特にマグネシウムの多い水では、わずかな苦味を感じる場合もあります。
最初は飲みにくいと感じても、慣れてくると硬水ならではの味わいを
好む人もいるようです。
水にも好みがありますよね。
3.水に含まれるミネラルには何がある?
ミネラルウォーターのラベルを見ると、さまざまな成分が表示されています。
代表的なものを紹介します。
カルシウム
骨や歯の形成に必要なミネラルです。水の硬度を決める成分の一つでもあります。
マグネシウム
筋肉や神経の働きなどに関わるミネラルです。含有量によっては、水の苦味や独特の
風味にも影響します。
ナトリウム
体内の水分バランスなどに関わる成分です。含有量によっては水の味にも影響します。
カリウム
体内の浸透圧の調整などに関わるミネラルです。
ただし、ミネラルは多ければ多いほど良いというわけではありません。
食事全体とのバランスを考えながら、自分が美味しく飲み続けられる水を
選ぶことが大切です。
4.水の美味しさは硬度だけでは決まらない
実は、水の美味しさを左右するのは硬度だけではありません。
採水地の地質、含まれる成分のバランス、水温などによっても印象は変わります。
例えば、同じ軟水でも、すっきりと軽く感じるものもあれば、やわらかくまろやかに
感じるものもあります。
また、冷蔵庫でよく冷やした水と常温の水では、味の感じ方も違います。
冷たいとすっきり飲みやすく感じる水でも、常温になるとミネラル特有の風味が
感じやすくなることがあります。
水を選ぶ際には、硬度の数字だけではなく、実際に飲んでみたときの感覚も
大切にしたいものです。

5.自分に合った水を探す、ちょっとした飲み比べ
せっかくなら、いろいろな水を飲み比べてみるのも楽しいと思います。
まずは、硬度の異なる水を3種類ほど用意します。
-
硬度の低い軟水
-
中程度の硬度の水
-
ミネラルが豊富な硬水
同じくらいの温度にそろえ、少しずつ飲み比べてみます。
その際、次のような点を意識してみると違いがわかりやすくなります。
| 比較する項目 | 確認するポイント |
|---|---|
| 口当たり | やわらかい・しっかりしている |
| 味わい | すっきり・まろやか・苦味がある |
| 飲みやすさ | ゴクゴク飲めるか |
| 後味 | さっぱりしているか、余韻が残るか |
| 温度による違い | 冷水と常温で印象が変わるか |
飲み比べるときは、メーカー名を隠して試してみるのも面白そうです。
価格やブランドの先入観がなくなると、思いがけず自分好みの水が見つかるかも
しれません。
6.飲むだけではない、水の使い分け
水は、そのまま飲む以外にもさまざまな場面で活躍します。
例えば、こんな使い分けもおすすめです。
毎日の飲料水には
クセが少なく、無理なく飲み続けられる水。
日本茶や出汁には
素材の繊細な風味を引き出しやすい軟水。
コーヒーには
軟水から中程度の硬度の水を中心に、豆との相性を試してみる。
ミネラルを意識したいときには
ラベルの成分表示を確認し、食事とのバランスを考えて選ぶ。
水を変えるだけで、いつものお茶やコーヒーの印象が少し変わることもあります。
ただし、硬水は種類や飲む量によってお腹がゆるくなる場合もあります。
初めて試す際には少量から飲んでみるとよいでしょう。
毎日飲む水だからこそ、自分の好みを知りたい
普段、何気なく飲んでいる水。
しかし、硬度やミネラル成分、採水地などに目を向けると、実に奥深い飲み物だと
気づかされます。
高価な水が必ずしも自分にとって美味しいとは限りません。
飲み慣れた国産の軟水が好きな人もいれば、ミネラルをしっかり感じられる硬水を
好む人もいます。
大切なのは、自分が美味しいと感じ、毎日無理なく飲めること。
今度スーパーで水を買うときには、いつもとは違う銘柄を一本選んで、
ラベルの硬度やミネラル成分を確認してみてはいかがでしょうか。
何気ない一杯の水から、ほっこりとした新しいお気に入りが見つかるかも
しれませんね。

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